「ただいまぁ!」





「お帰りぃ・・・・!?」





蒼昊に帰ってきた瞬間、出迎えてくれた満里亜はびっくりした顔でそのままフリーズ。





そりゃ、そっか。




あたしとつぅは学校からここへ来るときも今も手を繋いでるんだから。





確かにびっくりするよねぇ。








「とうとう二人とも付き合ったの!?」




とうとう?




どういう意味?




「阿呆、明日の種目の練習だよ」



「なんだぁ」



つぅの言葉に満里亜はなんだかがっかりしてるように見えるんだけど…。






「ついに来た、と思ったんだけどなぁ」




ついに来た?





本当にさっきから満里亜は何を言ってるの?




「満里亜、さっきから何言ってんの?」




「えっ?」




「ついに来た、とか、とうとう、とかさ」



「…なんでもねぇよ」



いやいや、なんでつぅが答えてんだ。





「ごめん、ただちょっと妄想してただけなの」






妄想?





なんで?





うぅ~ん…。



考えると面倒くさいからいいや。


どうせ大した話じゃないだろうし。