−翌日−
一族の人達が集まり会議を進めていた。

「本来なら紅夜を後継者にするところだが。紅夜とは連絡が取れない。学校での素行も気になる。
そんな奴を後継者にするのは不安だ。
よってだ。この赤夜くんにしょうと思う。」

ザワザワ…

「赤夜さんは日頃からここに出入りしてますし…」

玄三郎は自分に反対する者がいないことを知っていた。

「赤夜くんは頭脳明晰、経済についても学んでいる。あぁ、この髪は生れつきのものだから心配する必要はない。
反対の者はいるか!?」

「玄三郎の決め事に反対する者はいないんじゃないか。」

「暁っ。お前は黙っておれ。
では反対するものはいないと…」
ガラッ
「反対でーす。」

「なんだ!!今は会議中だぞ。」

「耶雲 紅夜。会議に出席します。」
「風城 白夜。僕も会議に出席しまーす。」

「これで後継者は振り出しに戻ったな。」