コーズの自宅に着く間に、二人はすっかり意気投合していた。
元来オレオは誰にでも好かれる性格だったが、なにかしら通じるものが互いにあったのだろう。
今では仲の良い兄弟に見えなくもない。
コーズの家に到着した。
木造建の小さな一軒家であったが、中に入れば掃除もキチンと行き届いており綺麗なお家である。
マメな性格なのだと思いながら、オレオはとある一室へ招かれる。
窓にはピンクのカーテン。勉強机には可愛らしい小物やぬいぐるみが、所狭しと飾られていた。
六畳間程度の子供部屋。至って普通の子供部屋だが、オレオは只ならぬ違和感を覚えた。
なんだこの感覚? 凄く嫌な感じだ。
疑問に思いながらも、オレオはある一点に視線を奪われた。
そのスペースの三分の一ほどを埋めているベッドに、一人の少女が眠りについていた。