失言というか毒舌をかました。


「お前が勇者じゃなかったらボコってたぞ」


青筋が若干浮かび上がっているが、オレオは気にしていないのか、はたまた気付いていないのか「良かったぁ」と満面の笑みで呟いた。


天然は時として鬼畜になる得るようだ。


「ほぉ、つまりあれか『オレ、この戦いが終わったら彼女に会うんだ……』という展開が待ち受けているわけか」


「あっ! それ知ってる。死亡フラグってやつだよね」


「死亡フラグ? なにそれ?」


「えーとね。とどのつまり……」


オレオは言う。


「約29P後にエクターは死ぬんだよ」


この瞬間、見事なまでの死亡フラグが立ったのだった。


頑張れエクター。色々と。