そんな苦い思い出しかないりな。クラスが一緒なだけですごく憂鬱だった...。


─次の日の朝─

りなが笑いながらこっちへ向かってきた。


「修学旅行もうすぐやなぁ。班一緒になろな」


頭の神経が切れそうになった。本気で覚えてないの...?


「ふざけんなや!!」


気づいたときには怒鳴ってた。無神経に話してくるりなに腹がたって仕方なかった。


「えっ?何急に」


「お前調子こくなや?自分が去年したこと覚えてないんかいや!!」

りなの胸ぐらを掴みそうになった手を見て、虚しくなった。


信じてくれなかったのは杏だから...。