『那子ちゃんが思ってるより、俺等は那子ちゃんがいないと駄目なんだよ』


『大学でも俺等が那子ちゃんの話ばっかするから那子ちゃん有名人だし』


『俺はとっくに那子依存性』


『那子ちゃんがいないとつまんないんだよ』




珍しく真面目な顔をした4人は照れくさいはずの言葉をさらっと言ってのけた。




嬉しすぎる。
本当好きだなぁ、この人達。


改めてしみじみ思ってしまう。






『ねぇ、見て』


「はい?」



永樹さんが差し出したのは永樹さんの携帯。
開いて画面を見る。
そこに映し出されているのは勿論待ち受け画面なんだけど……。






「私ぃぃいい!?」


日時が被った後ろにいるのは、すやすやと眠る私。




「いつの間に撮ったんですか!?」



恥ずかしすぎる!!

「やめてください!今すぐ変えてください!」




『嫌だよーん』



いじって変えようと思ったのに、携帯はあっけなくとられて未遂におわる。





「せめてもっとマシなのにして下さい!」

『ベストショットじゃんこれ』



どこが!?



「永樹さんの馬鹿!変態!」




私が永樹さんに罵声をあびせていると。





『ごめん那子ちゃん…』



聞こえたのはしょんぼりした竜さんの声。