『わっ!那子ちゃん拗ねないで!ほら笑って〜』
赤ちゃんをあやすように私をあやす竜さん。
『那子』
永樹さんに急に呼ばれて顔をあげる。
「ぶはっ!」
永樹さん!?!?
「ちょ、やめてくださいっっ…それ、ヤバいっ!あはははははっ!」
そこにあったのは、まさかの変顔。
しかも超ド級。
永樹さんがやるからさらに面白い。
『俺の勝ち』
ひーひー言いながら笑う私を見て満足そうに微笑む永樹さん。
「笑かし方が卑怯ですっ」
『卑怯とかないもん』
さっきまで泣いてたのが嘘みたいに、この部屋には楽しい空気が流れてて。
その空気をつくってくれたのは紛れもなく嵐達で。
そう考えたら胸がキューッとなって、なんだか嵐達がすごく愛しく感じた。
「腕出して下さい」
私からの急な申し出にきょとんとした顔を見せるものの、素直に腕を差し出す4人。
「こうしてっと…」
私はその腕を一つに束ねて。
『何するの?』
「準備はいいですか?
はいっ、ぎゅーーーっ!」