考えれば考えるほど悲しくなってくる。
目の前に仲良さそうにする4人を見てると尚更。
私だってあの輪の中に入りたい。皆と一緒に竜さんに最高だって言ってもらいたかった。
仲良くなれたと思ったのに。
やっぱり期間が短すぎるのかな。
……やばい、本当にヤバい。
なんかまじで泣きそうになってきた。
こんなの私じゃないっ。
しかも今皆は幸せな時間なんだから台無しにしたくない。
耐えろっ、涙腺!
と思って、必死に堪えようとしたんだけど。
そう思えば思うほど、鼻の奥がツーンとして、視界はどんどん滲んで。
トイレ行ってきます
とか何か理由をつけて部屋を出ようにも声が震えそうで出来ない。
もう無理だぁ…。
「うっ………ヒクッ」
声が漏れてしまった。
そして目にたまっていた涙もボロボロと零れる。
『えっ!?那子ちゃんなんで泣いてんの!?』
「うぅっ、ごめんなっさいヒクッ、気に……っしないで下さ、ヒクッ……い」
重たい空気にしたいわけじゃないのに。
涙は止まらない。
『那子、こっちおいで』
自分の涙腺がヤバくなった頃からなるべく気付かれないようにと、離れたところにいたんだけど。
永樹さんの言葉で、4人の中へ戻った。