でもやっぱりプレゼントがないのは心苦しい。
「竜さん、ごめんなさい…私何にもなくて…」
皆が買ってきたんであろうケーキをむしゃむしゃ食べる竜さんに、私の気落ちした声。
『全然いいってばっ、誕生日なのに誰1人一緒にいてくれなかった俺と一緒にいてくれたんだから』
『サプライズのためなんだからしょうがないだろっ』
“誕生日なのに誰1人一緒にいてくれなかった”を強調して言う竜さんに焦りながら一さんは弁解する。
『寂しかったんだからなっっ』
可愛いって言ったら只じゃおかないらしいから言えないけど、わざとらしく拗ねる竜さんはやっぱり可愛い。
思うだけなんで許してくださいっ。
『嘘だよ、めちゃくちゃ嬉しい。やっぱお前ら最高だわ』
いきなりクサイ台詞をぶっこむ竜さん。
『当たり前!』
『俺の時はもっと盛大にね』
『嬉しいこと言ってくれるねぇ』
一さんも、永樹さんも、真人さんも。皆嬉しそう。
仲良すぎなのかもしれないけど。こんなふうに友達を大切にできる嵐達が大好き。
……でも、サプライズ知らされなかったってことは、やっぱり私はまだ仲間入りは出来てないのかな。
そう考えると知らされてなかったことをやっぱりよしとはできない。