「……お一人様でよろしいでしょうか?」
『えっ、何?お店屋さんごっこ?』
違いますっ!
竜さんが1人だけって状況にテンパってるだけです!
そんなことはまさか言えるわけもなく。
『お一人様で禁煙でっっ』
竜さん馬鹿だから勝手に納得してなんだか乗り気。
「じゃあこちらへどうぞ」
あぁ、私も乗ってしまった。
だって竜さんのお一人様って言うときの人差し指たててるポーズが可愛かったんだもん。
竜さんを引きつれて向かった場所は自分の部屋。
私の手はもうドアを開けていて。
あ、普通に部屋に案内してしまった。
……って駄目じゃんっっ!
部屋で竜さんと2人きりとか無理だから!
ドアを開けたままで静止してしまう。
『どうしたの店員さん?』
「私は女子校生です」
『…分かってるよ?』
テンパりすぎて意味不明な会話をしてしまった。