「兄貴達、先行くから」

「え、あ、ちょっ…」



幸兄が止めようってしたけど、流石に姫乃学園中の視線には、耐えられないな…
はあー…
可愛く無いって嫌だなぁー




兄貴達と離れて、下を向いて歩いていた時、急に声をかけられた



遂に、嫌味を言われるのか…



「何?」

「えっと…お名前教えて下さいっ///」



声の主を見ると、何時も睨んでくる奴だった



「お前に教える名前なんてねぇよ」


何時も睨んでくるのに、次は名前?インターネットにでもアップするつもり?



「あっ…ごめんなさいっ///」



そいつは、俺が睨んだのに真っ赤な顔で、黄色い声を出しながら走って行った



怒りで顔まで赤くなってたのか?こわっ!!


姫乃学園の奴に話しかけられている間に、兄貴達がすぐ側まで来ていた



「ひゅ〜う!!さっすが瑞希ちゃん!怖いねえ」

「あ?」

「瑞希、口調が荒いよ」



え…幸兄に言われるまで、気付かなかった…
自然になってたのかな?
ヤバいよねー…