短編■ 切り札もどき



中学生や高校生、短・大・専門学生の男子は、

とりあえずガッツリ高カロリーを好む傾向にある。

(数年経てば、食生活は変わるので、味の好みも変わるだろうが)



子供が好きそうな料理、ダイエット中の女子が避ける料理が大好きな男子が多い。


そこを、『身体も大事にしてね』と親的発言をしてあげれば良い。

上から目線でナンボである。

和食でおもてなししてあげれば良い。




みるみる彼の中で、あなたは妻にしたいランキング1位を手に入れるだろう。





料理が好きだったり、得意だったりな女の子ではなく、

正直 洗い物が面倒だったり、家庭科以来だったりな女の子にとっては、


“料理をする”ことが一大イベントになる。大袈裟でなく。


なので、焦げたらどうしようとか、味付けが狂ったらどうしようとか、

初歩的ミスを思うと、好きな人に料理を振る舞うのは敷居が高い。



しかし、乙女心の魔法があれば、だいたいが上手く行くはず。

心配はない。大丈夫。




とある材料を混ぜるだけのレトルト的な食材で、工作しようが、

焦げ目を下にして、上から色の濃いソースをかけ見た目を捏造しようが、


ぼちぼちな恋愛経験の学生男子は、まだ魔法にかかってくれます。


かたかなガッツリご飯をワンプレートに、

なにかとトッピングをしてカフェ風に仕上げれば、

エセでも、もどきでも、真似ごとでも、カブレでも、

きっと彼は魔法にかかってくれます。


いいえ、無邪気な人は魔法にかかったフリをしてくれるのです。


『本を見て頑張った』
『お店屋さんのマネして頑張った』

堂々とネタバラシすることが、素直な魔法のポイントかもしれません。

(『頑張ったアピールをし過ぎたらいけないけど』、と前置きしておけばなお良いかもしれない)


――頑張ったおままごと料理も、喜んでくれます。








ついでに恋の魔法もかけちゃえば、乙女な料理は完璧です。





〓おわり〓









読んでいただいて
ありがとうございます。

ゆるいお話でした。
優しい学生さんは、わざと魔法にかかってくれますよね。

みなさまは料理は得意ですか?私は苦手です。


ガールズトークにのぼるモテ料理は本当に正しいのかと、

昔、男子にあれこれ判定してもらったので、
ぼちぼち使えるネタをピックアップしました。

形から入るって大事ですよね。


近々、社会人編もUPします(^ー^)題名迷い中です。


ありがとうございました。



〓新おじぃ〓
〓2010.07.25〓






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