私は近くの時計に目をやった



「わっ!秋兄大変!あと10分で終わっちゃうよ!」


「やべ…!忘れてた!」


急いで立ち上がり体育館へ向かおうとした私の腕を秋兄が掴む



「わっ!」


「なんてな。もうちょっとだけ…こうしてようぜ」



ギュッと後ろから抱きしめられ完全に身動きがとれない



いろんな意味で苦しいよぉ




「ん?なんか愛梨変な音するぞ?」


「し…してないです」


「あ、ここからだ!バクバク言ってるぞ!」



秋兄は私の肩にあごを乗せて、左胸を指差す



「秋兄のいじわる…」


「いまさら知ったの?もっといじめてやる」



秋兄は私の顔を少しずらし、そのまま唇を重ねた