きょとんとした表情で俺を見つめる愛梨

我慢してたつもりはなかったけど…


高校卒業するまでは手を出すのは辞めようと決めていた




がしかし、こうも簡単に俺の決意を崩すとは…



「あき…にぃ?」


俺はそっと愛梨を胸に抱き寄せ、華奢な背中に腕を回した


ピクンと愛梨の身体が跳ねたのがわかった



「お前がそんな顔するからだ」


「ど、どんな顔?」


「俺にホレてるって顔」



愛梨は俺の腕の中で何かもごもごとしゃべっていた


「何?聞こえない」


「だ…だからぁ……その…」



俺の背中に控えめに回された愛梨の腕


あごの当たりにある髪



「わりぃ…俺我慢できない…」


俺はそっと離れ、愛梨のあごを軽く持った




愛梨がギュッと目を閉じた



俺はそっと…


愛梨の唇に近づいた