きゅっきゆっ


誰かが柔軟する私の後ろで止まった


振り返らなくたってわかる



「ったく、相変わらず愛梨は体固ぇなぁ!」


優しい声


私の大好きな声…



「おはようございます!秋兄!」


「挨拶はいいのにな。なんでお前はそんな固いんだ?」


秋兄の触れる肩がジンジと熱くなる


「こんないい先生が教えてやってんのに!」


「ごめんなさいっ!夜にやってるんだけど…」


少し落ち込んだ私の頭に…



「おいっ!何しょんぼりしてんだ!俺が優しく優しく指導してやるから!」



大きな秋兄の手


なぜだか秋兄に言われたら自信がつく


頑張ってみようって思うんだ