俺も少しだけ森谷さんの片付けを手伝い、退散することにした
きっとまだ仕事もあるだろうし、俺も明日の準備があるから
「すみません。手伝わせちゃって…」
「気にしないでください!俺が勝手にやっただけなんで!」
俺は玄関口で森谷さんに握手を求めた
森谷さんは少し照れたように笑って、控えめに握る
「明日、頑張りましょうね」
「はい!子供達と一緒に頑張ります!」
俺は森谷さんに別れを告げ、夕焼けに染まった道を歩く
夏独特の茜色の空
ああ…。
なんか海とか行きてぇな
そういや、俺って愛梨とどこにも出かけてないな
忙しいからな…
『あとで遊んでやるか』
俺は少しだけ頬を緩ませ、家へと帰った