私と真穂はお互いの体を押し合う


今日はやっぱり大学生くらいの人が多かった



「いいのかな?私達がいても…」


「いいんじゃない?秋兄も言ってたじゃん!」


まあそうなんだけど…


上手く出来るかなぁ



「よし!始めるぞ!」


スタジオに戻ってきた秋兄はあの赤いTシャツを着ていた


私とおそろいのTシャツ…



「ワン、ツー、スリーで回る」


秋兄の背中を見つめながら私達は必死に動きを追う


目の前にある鏡に写る秋兄の顔


真剣な顔…



「愛梨!遅れてるぞ!」


やばっ!!!


見とれちゃった…



「はい!ごめんなさい!」


「ったく…。もっかいやるからな~?」



秋兄の困ったように笑う顔が好き


困らせるつもりはないけど…


すごい可愛い…