「奈緒ちゃーん?」
「あんた、ホンマ先生ゆうて呼びまいよ?」
「あい。」
奈緒ちゃん先生は香川の出身で「○○まい」とかよく使う。
「今日は何の相談かぇ?」
「あんな…ルームメイトにバレてもぉた。」
「あぁ?っざけんなよ。なんで!?」
「なんかな、相手女嫌いらしいわ。」
「はぁ…鉄矢か…。っだたら、多分琢也にもバレてる。」
奈緒ちゃんはいきなり放送をかけた。
「おい。鉄矢と琢也…。さっさと保健室きあがれっ。」
奈緒ちゃんは「よしっ」って言ってまた椅子に座る。
何がよし?放送が?あの口調が?
すべて駄目だと思うんですけど??
んまぁ、あたしはじゃなくて俺には関係ねぇからいいや。
「せ、先生…。なんやの?いきなり。」
「うっ、うわーー。」
今日はいつもの倍くらいに鳥肌が立つらしい。
「まぁ、あんたら気づいたんだろ?棗が女だって…。」
「「あぁ。」」
「喋ったら元の巣へ返すからな?」