千尋と美玲が教室に戻ると入学式の前よりもさらに教室はにぎやかだった。
聞こえてくるのは“生徒会長”と“とうが先輩”の声ばかりだった。
「ねーねー名前なんて言うの??アタシは紗奈っていうんだー」
そう紗奈と言う子が笑顔で話しかけてきた。
千尋:「あたしは千尋!んでこっちが美玲!!呼び捨てでいいからね?」
美玲:「よろしくねっ紗奈?」
紗奈:「こっちこそよろしくね?あのさ“とうが先輩”のこと2人はどう思った?」
紗奈はそう千尋と美玲に言った。
美玲:「どうって??」
美玲は紗奈に聞き返した。
紗奈:「んー第一印象ってゆーやつかな??」
美玲:「あー...アタシは関わりたくないかなーなんか怖そうじゃない?」
千尋:「アタシも関わりたくないなー...なんか二重人格って感じするし?」
美玲と千尋は紗奈にそう言った。
紗奈:「よかったー!!アタシもそう思ってたんだー」
そう紗奈は安心したかのようにそう言った。