「棗…………月が綺麗だね。」 「そうだな………」 今日が満月だったなんて知らなかった。 月を見ると私が凄く醜く、汚れて見える……… 太陽をみても同じこと。 私は醜く、汚れてしまったんだ……… 「凛、お前は綺麗だ。醜くもねぇ。」 この人は心が読めるのかな…… 「ありがとう。」 今の私はこんなどうしようもない感謝の言葉しか言えない。 でも、いつか必ず――ひまわりみたいになるから………