私と棗の間に生まれたのは

女の子だった。



名前は未羽。

未知なる力を持ち、己の羽で飛び立って欲しいという願いから名付けた。



「凛、未羽寝たぞ。」



「ありがとう。棗。」



今でも棗は優しすぎるくらい……優しい。