大介君は

「嫌だ…」

といった

「別にいい感じじゃなかったんじゃん 自意識過剰だったじゃん」

と感じた

でもそれは違った

「後ろにあるカップケーキが食べたいんだけど…」
という事だった

あっ 間違って失敗作も持って来ちゃった

「違うよ。コレは真苗の作ったヤツだもん」

そう言うしかなかった

すいません 真苗さん…

「違うでしょ。俺のためにホワイトチョコのカップケーキ作ってくれたんでしょ。聞こえてたしさ,だからそっちが良い」
嬉しかった

こんな展開になるなんて思ってなかったから

だから思わず涙がこぼれた

「俺に食わせて」

そう言って泣きながら震えながら大介君の口に失敗作を運んだ

「涙の味がしてちょっとしょっぱいケド美味しいよ。ありがと」

そして頬にキスしてくれた

「コレが俺の気持ち。受け取ってなぁ!ホワイトデーは唇だから」

2月14日苦いバレンタインでした

そして幸せなバレンタインでした

〜完〜