なんであたしなの?


そう、何度も思った。



ただ動かない左手が、全てを語っている。


落ちる涙も、滴る赤い液体も。


意味をなさないのだ、と知った。



絶望の中に見えた希望の光。


それは紛れもない、貴方だった―――