いつものように要は幼稚園に向かった。

1人で。

保育園の洋子先生は前々から児童保育相談所に電話していた。

「青田要ちゃんという子がいつもあざを作り幼稚園に来るんです。」

洋子先生の熱心さが児童保育相談所の人にも伝わったのだろう。

要を待ち構えていたように毛深いおじさんが立っていた。

「一緒に来ようか。」

言われるがまま、ついて行った。訳もわからず..

洋子先生と毛深いおじさんは要を連れて木更津にある保育相談所に行った。