驚きはしたが、どこかで当たり前だと思った。
"彼"との出会いは3日前。
その当日、放課後、私は学校の裏庭に呼び出された。
溝を埋めてくれるのかもしれないと思って、つきあっていた男に。
告白したのは男からであった。
瑠璃は自分のことを普通だと思っているようだが、それは本人だけ。
他の人は瑠璃のことをフランス人形のような美少女だと思っていた。
あながち、人形のようであると思っても間違いであるとも言えない。
何しろ、瑠璃には生きる気力が無かった。
ある意味、瑠璃は人形であったのだ。
そして、生気は感じられないのかもしれないが、美少女なためか反って神秘的な雰囲気が瑠璃にはあった。
そんな瑠璃に魅せられる男は多く、もてていた。