いつもと変わらない朝がやってくる。 また犬の鳴き声で目が覚めた。 「おはよ…」 目を擦りながら、リビングに行くと有弥はもう朝ご飯を食べていた。 「起きるの遅いんだよ。もうこんな時間だよ」 時計を見る。 えぇ~~~! と叫ぶのもしんどい。 犬がきてからこんな毎朝。 朝ご飯を食べずに家を飛び出す。 後ろからついてくる有弥。 「私と登校しない方がいいよ」 「なんで?」 「女の子たちが傷つくから…」