「どうしてだよ!!」





「不安でいっぱいなの!遠距離恋愛ってやっぱり私には耐えられない。
だってそばに有弥がいないんだもん!」





「そばにいなくても、同じ空の下にいるだろ?!」








同じ空?




「そんなのきれい事だよ。」



「きれい事なんかじゃない!」




「有弥が…有弥が芸能人じゃなかったらよかったのに…!!!
そしたらずっと一緒にいられたの!!!」



「瑠璃…」




私は言ってしまった。
一番言ってはいけない事を―…。






さって行こうとする私の腕を掴む有弥。
私はその手を振り払いその場を去った。