他のクラスの人や上級生は、雑用として使うのがどんどんエスカレートしていった。

パンの味を間違えただけでカッターを近づけてきた。

…もう嫌だ……


バンッ


突然E組の扉が開いた。
中に入ってきたのは陽だった。

陽は傷だらけだった。と言ってもかすり傷ばかりだけど。

「だ、大丈夫!?」

「ああ、3年の不良に絡まれた」

「え!?ま、まぁ救急箱出すから!!」

いつの間にか救急箱は必需品となっていた。