「1人捕まっちゃったんだね…」


「うん……」


会話はすぐに途切れた。



すると、「あっ!」という声がした。



振り向くとおそらく3年生の男子4人がこっちを見て指をさした。


「ここに2人もいるじゃん」

「ラッキー」



光くんは私の前に出てきて庇うようにしてきた。

「光くん……」


「翠ちゃん、ちょっと下がってて」