仙太は特にそれについては何も言わない。こちらが何かを言えば返してくれる。今はそれで充分だった。
バスタオルだけを用意してバスルームへと入っていく。
ひとしきりシャワーを浴びて、それなりにスッキリしたところで上がり、元の制服を着てから部屋に戻ってみると………よっぽど疲れていたのだろう。
空兎がテーブルにうつ伏せになって寝息をたてていた。
その笑顔があまりにも安らかだったので、仙太は少し、起こすのが気が引けたがせっかくのベッドがある。できるだけ驚かさないように軽く肩を叩いて空兎を起こすことにした。
「空兎、ベッドがそこにあるから使わせてもらいなよ」
「んぅ……ん……」
ぬぅっと空兎が寝惚け眼で顔を上げる。
それから尺取り虫のような動きでベッドに近づき、手をかけよじ登ると、ゴロンと半回転。見事、仰向けになって再び寝息をたてた。
普通に移動するよりも確実にスタミナが減るであろう一部始終の動きに苦笑した仙太は、空兎の足元に畳まれている布団をかけてやる。
仙太としては、まだ寝るには少し早いのでテレビのボリュームを下げ、しばらくはそれを観ていた。
そして気付かないうちに
眠りに落ちていた。
バスタオルだけを用意してバスルームへと入っていく。
ひとしきりシャワーを浴びて、それなりにスッキリしたところで上がり、元の制服を着てから部屋に戻ってみると………よっぽど疲れていたのだろう。
空兎がテーブルにうつ伏せになって寝息をたてていた。
その笑顔があまりにも安らかだったので、仙太は少し、起こすのが気が引けたがせっかくのベッドがある。できるだけ驚かさないように軽く肩を叩いて空兎を起こすことにした。
「空兎、ベッドがそこにあるから使わせてもらいなよ」
「んぅ……ん……」
ぬぅっと空兎が寝惚け眼で顔を上げる。
それから尺取り虫のような動きでベッドに近づき、手をかけよじ登ると、ゴロンと半回転。見事、仰向けになって再び寝息をたてた。
普通に移動するよりも確実にスタミナが減るであろう一部始終の動きに苦笑した仙太は、空兎の足元に畳まれている布団をかけてやる。
仙太としては、まだ寝るには少し早いのでテレビのボリュームを下げ、しばらくはそれを観ていた。
そして気付かないうちに
眠りに落ちていた。