「あんな体なのに、よくあれだけ入るよな……」
仙太は空兎の食欲ぶりに呆れるやら、感嘆するやらで、朝食の後片付けを沙恵美としていた。
空兎は、いわゆるモデル体型で、背は平均的だが、スラッと足が長く、腰も引き締まっている。出るところも出ていて、とても大食いには見えない。
だが、実際、彼女が居候を始めてから甲斐浜家のエンゲル係数は急上昇している。
(太らないのは、多分、全部あの暴走エネルギーで消費してるんだな)
そうなると、いつも無駄に元気なのがわかる。
勝手にそう解釈して、仙太は皿洗を続けた。
一方、空兎は日曜の朝にやっているアニメを観ながら爆笑している。
手伝えよ、と、一言言いたい所だったが、あのアニメは空兎が毎回欠かさず見ているものなのでどうにもその楽しみを奪うのははばかれた。
程なくして朝食の後片付けが終わり、空兎もアニメを見終えた頃、本日のメインイベントが開始されようとした。
「よぉぉぉし! いくよ、せっちん!」
「・・・・・・マジなのか?」
「大マジっす! そんじゃ、出発ぅぅぅ!」
言うや否や、空兎は二階の自分の部屋へ行き、例のあの“本”を手にしてから、ロケットダッシュで家を飛び出した。
「やれやれ・・・・・・それじゃ、母さん、ちょっと出掛けてくる。昼は外で適当に食べてくるよ」
「はい、いってらっしゃい。デート、頑張ってね」
爽やか笑顔で、しれっと告げる紗恵美に、仙太は慌てて否定した。
「デートじゃないって!」
本気で必死に否定し、空兎を追い掛けると、紗恵美はそれを微笑みながら見送った。
仙太は空兎の食欲ぶりに呆れるやら、感嘆するやらで、朝食の後片付けを沙恵美としていた。
空兎は、いわゆるモデル体型で、背は平均的だが、スラッと足が長く、腰も引き締まっている。出るところも出ていて、とても大食いには見えない。
だが、実際、彼女が居候を始めてから甲斐浜家のエンゲル係数は急上昇している。
(太らないのは、多分、全部あの暴走エネルギーで消費してるんだな)
そうなると、いつも無駄に元気なのがわかる。
勝手にそう解釈して、仙太は皿洗を続けた。
一方、空兎は日曜の朝にやっているアニメを観ながら爆笑している。
手伝えよ、と、一言言いたい所だったが、あのアニメは空兎が毎回欠かさず見ているものなのでどうにもその楽しみを奪うのははばかれた。
程なくして朝食の後片付けが終わり、空兎もアニメを見終えた頃、本日のメインイベントが開始されようとした。
「よぉぉぉし! いくよ、せっちん!」
「・・・・・・マジなのか?」
「大マジっす! そんじゃ、出発ぅぅぅ!」
言うや否や、空兎は二階の自分の部屋へ行き、例のあの“本”を手にしてから、ロケットダッシュで家を飛び出した。
「やれやれ・・・・・・それじゃ、母さん、ちょっと出掛けてくる。昼は外で適当に食べてくるよ」
「はい、いってらっしゃい。デート、頑張ってね」
爽やか笑顔で、しれっと告げる紗恵美に、仙太は慌てて否定した。
「デートじゃないって!」
本気で必死に否定し、空兎を追い掛けると、紗恵美はそれを微笑みながら見送った。