シロは僕の寝床の小屋をのぞき込んだ。 そして、 「ここかぁ! いいとこ見つけたな! それにしても、俺、久しぶりに神社に来たよ。 ……ううっ! やっぱ夜は冷えるな。俺も帰るとするか。クロ、またな!」 明るくそう言うと、シロは走り去って行った。 シロ……。 僕はホントはちっとも可哀相なんかじゃないんだ。 ゴメンね、シロ。 どうしよう? 裏切ってるのは僕の方だよ、シロ…… シロ……。