シロのくれたお菓子を食べ終わる頃、辺りは本当に暗くなり始めていた。

「ゴメン、シロ。僕、もう帰らないと……。今日は本当に本当にありがとう。晴れたら、また一緒に過ごそうね!」

僕はシロに謝り、お礼を言うと、寝床に帰ろうと立ち上って歩き始めた。


するとなぜか、シロが僕の後をついて来るのだった。


僕は何度も立ち止まり、振り向く。

あんなに雨が嫌いなシロが雨に濡れながら、僕の後をずっとずっと。

「シロ、もうお帰りよ。風邪を引いてしまうよ?」

けれど僕の言葉は、シロにはどうしても通じなかった。


そうしている内に、僕たちはとうとう神社の脇の僕の寝床に着いてしまったのだった。