でも僕は、今、シロ以上に落ち込んでいた。
僕はシロに興味を持っていたけど、
“シロと一緒の時を過ごした”
という感覚ではなかったからだ。
だから雨の日に来ないからといって、裏切られたとは思ってなかった。
寂しいとも思ってなかった。
……どっちでも、よかった。
シロは僕と、ただボーっと土手にいたわけじゃなかったの……?
「薄情なのは、僕の方だ……」
――おまえと過ごす時間がすごく好きだった
僕はシロに、謝りたい気持ちでいっぱいだった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…