僕には何が何だか分からなかった。
「ほら、メシ持って来たぞ。たくさん食えよ。明日からもちゃんと持ってくるし、安心しろな?」
シロは持ってきた器にお菓子を入れると、そっと僕に差し出した。
僕はホントはお腹がいっぱいだったけど、複雑な気持ちのまま、出されたものを全部たいらげた。
シロの傘の下で――
「大体おまえ、どこで寝てるんだよ? 今日、ずっと探してたんだぞ!」
少し怒り気味につぶやくシロ。
「僕を探してた?」
僕は驚いて、シロの目を見た。
シロの目は間違いなく、僕を見ていた。
僕を探してくれるヒトが、
ここにいた……