川の向こうのオバサンのところにご飯をもらいに行くときは、僕が唯一雨に濡れる時間だった。
僕は雨に濡れるということが、とても疲れることなのだとを知った。
だからヒトは、雨の日に外に出ないのかな?
とはいえ、僕はご飯を食べないわけにはいかなかった。
今日も雨の中、僕は
「エイッ!」
と気合いを入れて、暗くなる前にオバサンのところにご飯をもらいに向かった。
途中、過ぎ行く景色を見る余裕もなく、オバサンの建物を目指す僕。
そして建物に着くなり、遠慮なくご飯を催促する僕。
「ワンワン!ご飯をおくれよー」
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