しばらく歩くと、前方に小さな杜が見えた。
杜の中の少し高い場所に小さく見える
お社……?
「あ、神社だ!」
僕は走り、その杜に近寄った。
正面から上を見上げると、お社のある場所に上がるための階段が長く、恭しく続いている。
そのとき僕は、その階段の入口の脇を少し入った木々の中に小さな小屋があるのを見つけた。
扉などはなく、広く開け放たれた小屋は、何かの機械と一緒に木の枝や枯れ草の束などが無造作に積まれていた。
「ここだ!」
僕はぜひ、ここにいたいと思った。
念のために少し離れたところから様子を見ていたけど、ヒトが出入りする気配はなかった。
「決めたぞ!」