ふと、僕は何か違和感を感じて目が覚めた。


 朝――?


 いや、それだけじゃない。

「……!?」

 目を開けると、1匹のネコが僕をジッと見ていた。


「わぁ!」

 びっくりして思わず声をあげた僕に、

「わぁっ! 何だよ、お前!驚かすなよっ!」

 ネコが答えた。

「えぇっ! ごめん。でも驚いたのは僕の方だよ」

 寝ぼけて思わず謝ってしまったけれど、ネコに少しだけ反論してみる僕。