「こんにちは、連絡を頂きました遠山です!」 その車の主、訪問者の声が聞こえた。 その声は…… 僕が確かに聞き覚えのある とても懐かしい声―― 「あぁ、こんにちは! お呼び立てしてしまってすみません。庭にいるんですよ、ご案内します」 近付く、足音…… 「宗一郎!」 そう叫んで庭に駆け込んで来たのは、 間違いなく、僕のご主人だった。