僕は僕で、こんなところに子イヌを連れて来てしまった事に、責任を感じていた。

「君のせいじゃないよ。君は隙をみて逃げるんだ」

だけど子イヌは逃げなかった。

「僕、もうひとりになるのはイヤだよ。僕もママやニイチャンたちのところに行くよ」