それでも僕は暴れる事をやめなかったのだけど、そのうち疲れてきたのもあって、少し冷静になった。


すると、それに気付いたショコラのご主人がやって来て、僕の首に手をかけた。

「やっと放してもらえる!」

と、僕が喜んだのも束の間で、ショコラのご主人は、僕の首輪を外しただけだった。


――僕の宝物。


ご主人の奥さんが僕にくれた、僕の自慢のカッコイイ首輪。


僕は自分の不注意で、とうとう1番の宝物を失ってしまった。


僕はもうオシマイだ……