結局、シロはシロの本当の家には帰らなかった。 シロはオバアチャンにオトシダマの袋を渡していた。 僕にもオトシダマの袋をくれた。 中には僕の大好きなビスケットが入っていた。 「ありがとう、シロ!」 シロがバイトでもらうオカネはとっても大切な物なのに、僕のビスケットの為に使わせてしまって申し訳なく思った。 やがてシロの学校の冬のお休みも終わり、シロの勉強の日々が始まった。