シロの学校は冬のお休みに入った。
そして、ユウコサンと約束した月曜日、シロは朝早くから出掛けて行った。
シロがユウコサンに見せたい場所。
僕には秘密の場所。
そして、夜になっても、シロは家に帰って来なかった。
その頃オバアチャンは誕生日でもないのに、僕にプレゼントをくれた。
四角くて転がらない、ミドリ色のボールだった。
僕はとても気に入った!
「オバアチャン、ありがとう!」
そういえば、今朝早く、オバアチャンもシロからクリーム色でフワフワの温かそうなカーディガンをもらっていた。
その日は特別な日のようだった。