こんな会話をしてから、思いがけないほどあっさりと、ショコラと子ネコたちとの別れの時はやって来た。 ショコラの家に、3組のお客さんが来た。 最初は若い女のヒトだった。 次は女の子とそのお母さんだった。 最後は、歳をとった夫婦だった。 3匹の子ネコは、新しいご主人の元に旅立って行った。 “ごみ箱”にも、見知らぬ土地にも、棄てられる事はなかった。