しょんぼりした僕の顔を見てショコラは、

「宗一郎、俺は死んだ後もアイツらの中で生き続ける事ができるんだぜ。どうだ、贅沢だろう?」

と笑った。


「えぇっ!」

僕も少し笑う事が出来た。


僕の中でも確かに父さんは生きている。


現実に父さんが生きていようが、いまいが……。



「僕はショコラには絶対に敵わないよ」