「ショコラ〜!」


ショコラの家から、ショコラを呼ぶ声が聞こえた。


「あ、ショコラパパ、呼ばれてるよ! 僕も今日はもう帰るね。赤ちゃんに会わせてくれて、本当にありがとうね!」


僕がそう言うと、ショコラはしかめっ面をして

「おい、俺はおまえのパパじゃないぞ!」

と言う事を忘れなかった。


「ウフフッ、いいじゃない! またね、ショコラパパ!」




 僕はショコラに挨拶をすると、また土手に駆け上がり、オバアチャンの家まで走って帰った。