初めて入るショコラの家。
家の南側には、陽のあたる縁側があった。
そして、そこには目を疑うような光景があった。
白い毛のネコが、3匹の子ネコにオッパイをあげていたのだ!
僕は振り返ってショコラを見た。
「俺の子供だ。昨日産まれたんだ」
ショコラは再び照れくさそうに言った。
「ショコラの子供だって!?」
僕は目を白黒させて驚いた。
い毛のネコはクスッと笑うと、
「あなたが宗一郎さんですか? 初めまして。私はミルクといいます。いつもショコラの面倒を見て下さってありがとうございます」
と僕に丁寧に挨拶をした。