そうそう! 僕はオバアチャンの家を抜け出した時、思わぬ発見をしていた。 僕とシロが出会った小川は、なんとオバアチャンの家の近くにも伸びていたのだ。 同じ風景がここにもあった事で、僕は更に安心した。 僕はオバアチャンの家を抜け出すと、西に向かって走り、土手に駆け上がった。 そこに寝転び、水の奏でる音を聴いて過ごす時間が、僕は相変わらず好きだった。