ガクガクと震える足。

陸はそれを知っていたのかわたしを抱えて、ソファーまで連れていく。


わたしを座らせると、その横にすわり、また、わたしを抱きしめる。



「姉ちゃん、泣いちゃダメ。落ち着いて」

「…うん……」


わたしは涙を拭う。


「母さんに電話するから、少し待ってて」

「いやっ、やめて!!わたしから離れないで」



今はひとりになりたくない。

この、寂しさと悲しさに押しつぶされそうで…。



「ひとりにしないでっ」