つきましては、
貴方様にぜひとも
参加していただきたく
存じます。



2011年4月20日(水)

場所.帝王ホテル。

受付開始、11時~
式開始、12時~



ぜひご参加くださいませ。






俺の手元に届いた
一通の招待状。



小中高大と全ての
教育過程を共にした
二人からの結婚招待状。


新郎の方は
俺の一番の親友拓人。
新婦はその幼なじみの
脇田さん。

こいつらは
美男美女幼なじみカップルとしてここらで有名すぎたから、
結婚事態は驚かない。


けど。


プロポーズは
脇田さんかららしい。


正直意外だった。


拓人はめちゃくちゃ
驚いたらしい。


脇田さんは
スゴく満足気だったな。


いつも無表情の拓人が
目を見開いたらしい。


俺も見たかった。




いや、
本当は何度も
無表情じゃない拓人なんて
みてる。


あいつ、
絶対脇田さんには
みせないけど、
いっつも脇田さんが
俺とかと喋ったりすると
すげぇ睨んだり、
脇田さんが
お弁当作っていった日は
ニヤケてたり。


いつも脇田さんのことに
なると表情が増えてた。



恋をすると人って
変わるんだなって拓人達
見てると思う。


俺も
そんな風に恋して
変わりたくなったんだ。



なぁ...
だからお二人さん。




いつか俺からの招待状



受け取ってくれな...??






「今日から
毎日純平に手紙書くからっ。」





ある日俺の彼女は
俺にそう宣言した。





それもビシッと
右手の人差し指を
俺に突きつけ、左手は腰、
そして仁王立ちという
お決まりのポーズで。


最初はふざけてるのかと
思ったけどあまりにも
真剣なので

ふざけてんの??

とか

毎日会ってるのに??

とか

つか手紙書くような
柄じゃなくね??

とかは口が裂けても
言えなかった。



かわりに口をついて
出てきた言葉は
アホ面とセットの
YESだけだった。







その日から


彼女は俺に手紙を書き出した。


毎朝俺に
渡す一枚の女の子らしい
可愛い紙。


毎日毎日
折り方が違う。

俺は女子の凄さを
感じたのだった。






一日目。
苺を解体すれば、




¨じ¨





と、一文字。






二日目、
何かよくみる女子の
手紙の形。
それを開くと





¨ゆ¨







と、またまた一文字。



なんだ??



手紙って一文字とかあり??

俺の疑問は早くも募る。





3日目、




¨ん¨